結論:ゲーミングPCは有線LAN一択
先に結論を言うと、ゲーミングPCでオンラインゲームをプレイするなら有線LAN接続が断然おすすめです。
WiFi(無線LAN)も年々進化していますが、有線LANとの間にはまだ明確な差があります。特にFPSやバトロワのようなリアルタイム性が求められるゲームでは、その差が勝敗に直結します。
この記事では、WiFiと有線LANの具体的な違いを数値で比較し、どうしても有線が使えない場合の対処法まで解説します。
有線LAN vs WiFi:数値で見る差
| 項目 | 有線LAN | WiFi 6E | WiFi 5 |
|---|---|---|---|
| Ping値 | 3〜10ms | 5〜20ms | 10〜40ms |
| ジッター | 0〜1ms | 1〜5ms | 3〜15ms |
| パケットロス | 0% | 0〜0.5% | 0〜2% |
| 最大速度 | 1〜10Gbps | 最大9.6Gbps | 最大3.5Gbps |
| 安定性 | ◎ | ○ | △ |
| 遅延の安定性 | 常に一定 | 変動あり | 変動大 |

有線LANのメリット・デメリット
メリット
- Ping値が低く、常に安定している
- パケットロスがほぼゼロ
- 他の機器の影響を受けない
- 回線速度をフルに引き出せる
- セキュリティ面でもWiFiより安全
デメリット
- LANケーブルの配線が必要。部屋のレイアウトによっては面倒
- ケーブルの見た目が気になる場合がある
- PCの設置場所がルーターの近くに限定される(長いケーブルで対応可能)
WiFiのメリット・デメリット
メリット
- 配線が不要で部屋がスッキリする
- PCの設置場所を自由に選べる
- スマホやタブレットと同じネットワークで接続可能
デメリット
- Ping値が不安定になりやすい
- 壁や家具による電波干渉で速度が低下する
- 電子レンジなど他の電子機器と干渉する可能性がある
- 同じネットワーク上の他の機器がトラフィックを食う
- ゲーム中に突然の切断が発生するリスク

有線LAN接続に必要なもの
- LANケーブル:CAT6A(カテゴリー6A)以上を推奨。10Gbps対応で将来性も安心
- ルーター:1Gbps以上のLANポートを搭載したモデル。回線契約時のレンタルルーターでも基本はOK
- LANポート:デスクトップPCには標準搭載。ノートPCの場合はUSB-LANアダプタが必要な場合あり
LANケーブルの選び方
| カテゴリ | 最大速度 | ゲーミング用途 |
|---|---|---|
| CAT5e | 1Gbps | △ 最低限 |
| CAT6 | 1Gbps(短距離10Gbps) | ○ 十分 |
| CAT6A | 10Gbps | ◎ おすすめ |
| CAT7 | 10Gbps | ◎(CAT6Aで十分) |
| CAT8 | 40Gbps | オーバースペック |
価格差もほとんどないので、CAT6Aを選んでおけば間違いありません。
どうしても有線が引けない場合の対処法
部屋の構造やルーターの位置の関係で有線LANが使えない場合は、以下の方法を検討してください。
方法1:PLCアダプター(コンセントLAN)
電力線(コンセント)を通じてネットワーク信号を送る機器です。LANケーブルを壁の中に通す必要がなく、コンセントに差すだけで使えます。ただし速度は有線LANより劣るので注意。建物の電気配線の状態によっては不安定になることもあります。
方法2:WiFi 6E対応ルーター + 5GHz/6GHz帯を使う
WiFiを使うなら、最新のWiFi 6E対応ルーターで6GHz帯に接続するのがベストです。従来の2.4GHz/5GHz帯より干渉が少なく、安定した通信が可能です。
方法3:メッシュWiFiで中継
広い家でルーターから離れた部屋にPCがある場合は、メッシュWiFiシステムを導入すると電波が安定します。ただしPing値は有線より高くなります。
方法4:長いLANケーブルを壁沿いに配線
実は最もコスパが良い方法。フラットタイプのLANケーブルを壁沿いにモールで固定すれば、見た目もスッキリ。30mのケーブルでも1,000円程度で購入できます。

WiFi使用時の最適化設定
どうしてもWiFiを使う場合は、以下の設定で少しでも安定させましょう。
- 5GHz帯または6GHz帯を使う(2.4GHz帯は干渉が多い)
- ルーターの近くにPCを設置する(壁1枚でも速度が落ちる)
- チャンネルを手動設定して空いているチャンネルを使う
- ルーターのファームウェアを最新に更新
- QoS(Quality of Service)設定でゲーム通信を優先する
WiFi環境の診断にはSpeedtestが便利です。速度だけでなくPing値やジッターも測定できます。
プロゲーマーの接続環境
プロゲーマーや上位ランカーの接続環境を見ると、ほぼすべてのケースで有線LAN接続を使用しています。大会会場でも当然有線LANが使用されます。
プロゲーミングチームの練習環境でWiFiを使っているケースは、調査した限りゼロです。それだけ有線LANの安定性が競技シーンでは重要視されているということです。
Liquipediaで各eスポーツ大会のルールを確認すると、有線LAN接続が必須条件として明記されていることがほとんどです。
よくある質問(Q&A)
Q. WiFi 7なら有線LANと同等になる?
WiFi 7は理論上の最大速度は大幅に向上しますが、遅延の安定性という点では有線LANに及びません。電波という特性上、環境要因による変動は避けられません。
Q. LANケーブルの長さは速度に影響する?
CAT6Aなら100mまでは速度低下はほぼありません。一般家庭で使う10〜30m程度なら全く問題ないです。
Q. ノートPCでゲームする場合は?
ノートPCにLANポートがない場合は、USB-C/USB-A接続のLANアダプタを使いましょう。1,000〜2,000円程度で購入できます。ゲーム中だけでも有線接続にするだけで体感が大きく変わります。
Q. ルーターのLANポートが足りない場合は?
スイッチングハブ(1,000〜3,000円程度)を追加すれば、LANポートを増設できます。ギガビット対応のモデルを選んでください。
🦊 回線と一緒にデスク周りも整えると快適さが段違いだよ

まとめ:ゲーミングPCは有線LANで接続すべき
- ゲーミングPCは有線LAN接続が大前提
- Ping値・安定性・パケットロスの全てで有線が優位
- LANケーブルはCAT6Aがコスパ抜群
- 有線が無理ならフラットケーブルの壁沿い配線を検討
- WiFiを使う場合は5GHz以上の帯域 + Krispノイズ抑制
- プロゲーマーはほぼ全員が有線LAN
有線LAN vs WiFiに関する追加Q&A
Q. 2階にPCがあるけど1階にルーターがある場合の配線方法は?
フラットタイプのLANケーブルを壁沿いに這わせる方法が最もコスパが良いです。それが難しい場合はPLCアダプター(コンセントLAN)を使えば、電気配線を利用してネット接続が可能です。速度はCAT6A直結より落ちますが、WiFiより安定する場合が多いです。
Q. WiFi 6Eと有線LANの差はどのくらい?
理想的な条件下ではWiFi 6Eの速度は有線LANに近づきますが、Ping値の安定性では依然として有線LANが優位です。WiFi 6Eでは通常3〜10msのPing値変動が発生するのに対し、有線LANは1ms以下で安定します。

「たかがケーブル1本」と思うかもしれませんが、有線LANに変えただけでランクが上がったという報告は本当に多いです。まだWiFiでゲームしている方は、今すぐ有線LANへの切り替えを検討してみてください。


