ゲーミングPCの性能には満足しているけど、「ファンの音がうるさくて気になる…」という声は少なくありません。
特に深夜にゲームをする方や、ボイスチャットでマイクにファン音が乗ってしまうのが気になる方にとって、静音性は見逃せないポイントです。
この記事では、静音性の高いゲーミングPCの選び方と、騒音を抑えるための具体的な対策を解説します。PCの騒音に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ゲーミングPCがうるさくなる原因
ゲーミングPCの騒音源は主に以下のパーツです。どこから音が出ているかを知ることで、効果的な対策ができます。
- CPUクーラーのファン:負荷が高いと回転数が上がり、風切り音が発生する
- GPUのファン:ゲーム中に最も回転数が上がるパーツ。特に高性能GPUほど発熱量が多い
- ケースファン:エアフローを確保するためのファンだが、数が多いと音も増える
- 電源ユニット:内蔵ファンが回り続けるモデルは意外と騒音源になる
- HDD:読み書き時のカリカリ音。SSDに置き換えれば解消される
この中でもゲーム中に最も音が大きくなるのがGPUファンです。高負荷時にGPUの温度が90度近くまで上がると、ファンがフル回転してかなりの騒音が発生します。静音化を考えるなら、まずGPU周りの対策から始めるのが効率的です。
静音ゲーミングPCの選び方
CPUクーラーの方式を確認する
静音性を重視するなら、CPUクーラーの選択が重要です。大型のサイドフロー空冷クーラーは低回転でも冷却能力が高く、静音性に優れています。
一方、240mm以上の簡易水冷クーラーも低騒音で冷却性能が高い選択肢です。ラジエーターの面積が大きいほどファンの回転数を抑えられるため、360mm水冷ならさらに静かになります。
セミファンレス対応GPUを選ぶ
セミファンレス機能(アイドル時にファンが停止する機能)を備えたGPUを選ぶと、ゲームをプレイしていないときの騒音が大幅に減少します。記事執筆時点では、多くのGPUモデルがこの機能に対応しています。Webブラウジングや動画視聴程度の軽い作業であれば、ファンが完全に停止した無音状態で使用できます。
ケースの防音性能にこだわる
防音材が内張りされたPCケースを使うと、内部の騒音がケース外に漏れにくくなります。代表的な防音ケースとしては、Cooler MasterのSilencio S600などが知られています。ただし、密閉性が高いケースは内部温度が上がりやすいため、エアフローとのバランスが大切です。
電源ユニットもセミファンレスを選ぶ
電源ユニットにもセミファンレス(低負荷時にファンが停止する)モデルがあります。Seasonic や Corsairなどのメーカーが対応製品を展開しています。電源は見落としがちな騒音源なので、静音にこだわるなら必ずチェックしましょう。

騒音レベルの目安を知っておこう
静音PCを選ぶ際に、騒音レベル(dB)の目安を知っておくと判断がしやすくなります。
- 20dB以下:ほぼ無音。木の葉が触れ合う音程度
- 25〜30dB:静かな環境でかすかに聞こえるレベル。深夜のゲームプレイも安心
- 35〜40dB:図書館程度の静かさ。日常使用なら気にならない方が多い
- 45dB以上:はっきりと音が認識できるレベル。ボイスチャットに影響する可能性あり
静音PCを謳うモデルであれば、アイドル時20dB台、高負荷時でも35dB程度を目標に設計されていることが多いです。
BTOメーカーで買える静音ゲーミングPC
サイコム Silent-Masterシリーズ
静音ゲーミングPCの代名詞とも言えるのがサイコムの「Silent-Master」シリーズです。Noctua製の高品質静音ファンを標準搭載しており、パーツ選定の段階から静音性を徹底追求しています。
記事執筆時点では「Silent Master Noctua Edition」も登場しており、Noctua初の水冷CPUクーラーを搭載するなど、静音性と冷却性能をさらに高めた構成が話題を集めています。価格はやや高めですが、静音性と冷却性能を高いレベルで両立させたい方には最有力候補です。
ドスパラ GALLERIAシリーズ
GALLERIAの一部モデルは大型ファンを搭載しており、低回転でも十分なエアフローを確保できます。大口径ファンは回転数を抑えても風量を稼げるため、静音性と冷却のバランスが良いです。
パソコン工房 LEVEL∞
LEVEL∞のミドルタワーモデルは、ケースのエアフロー設計が優れており、ファンの回転数を上げなくても適切な冷却が可能です。
ゲーミングPCを静音化するための対策
すでにゲーミングPCを持っている方向けに、騒音を減らすための対策も紹介します。
- ファンカーブの調整:BIOSやファン制御ソフト(MSI Afterburnerなど)で、温度に応じたファンの回転数を最適化する
- ケースファンを静音モデルに交換:Noctuaのファンは静音性で定評がある
- 防振ゴムの設置:ファンやHDDの振動をケースに伝えにくくする
- HDDをSSDに換装:駆動音の元をなくす
- ケーブル配線を整理する:エアフローが改善され、ファンの回転数を抑えられる
- GPUのアンダーボルト:GPUの電圧を下げることで発熱を抑え、ファンの回転数も低減できる。MSI Afterburnerで設定可能

静音性を求める際の注意点
- ファンの回転数を下げすぎると熱暴走の原因になる
- 完全ファンレス構成はゲーミング用途では現実的ではない
- 防音ケースは通気性が犠牲になるため、夏場の室温管理が重要
- 温度監視ソフトでCPU・GPUの温度を常にチェックしながら調整することが大切
静音性と冷却性能はトレードオフの関係にあるため、バランスを取ることが最も大切です。CPU温度は85度以下、GPU温度は90度以下を目安にして、その範囲内でファンの回転数を調整するのがおすすめです。
配信・ボイスチャットでの騒音対策
PC本体の静音化以外にも、配信やボイスチャットでファンノイズを軽減する方法があります。
- 指向性の高いマイクを使う:単一指向性マイクはマイクの正面以外の音を拾いにくいため、PCの騒音が入りにくい
- ノイズゲートを設定する:DiscordやOBSのノイズゲート機能で、一定の音量以下の音をカットできる
- マイクとPCの距離を取る:マイクアームを使ってPCからマイクを離すだけでも効果あり

よくある質問(Q&A)
Q. 空冷と水冷、静音性ではどちらが優れていますか?
一概にどちらとは言えませんが、大型のサイドフロー空冷と240mm以上の簡易水冷はどちらも高い静音性を実現できます。ファンの品質と回転数制御のほうが、方式そのものよりも影響が大きいです。
Q. ゲーミングノートPCの静音化は可能ですか?
ノートPCは内部のパーツ交換が難しいため、静音化の余地は限られます。電源設定を省電力モードに変更したり、冷却台を使ったりすることで、ファンの回転数を多少抑えることは可能です。
Q. 静音PCでもゲーム中は音が出ますか?
はい、ゲーム中はGPUやCPUに負荷がかかるため、完全に無音にするのは難しいです。ただし、静音パーツを使用したPCであれば、ヘッドセットをしていればほとんど気にならないレベルにまで抑えることが可能です。
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まとめ
静音ゲーミングPCを手に入れるには、CPUクーラー・GPU・電源ユニット・ケースの4つのパーツに注目して選ぶことが大切です。
BTOメーカーではサイコムのSilent-Masterシリーズが静音の代名詞ですが、各メーカーのミドルタワーモデルでも適切なカスタマイズで十分な静音性を実現できます。深夜のゲームプレイや配信を快適に楽しむために、静音性にも目を向けてみてください。


