YouTubeゲーム配信に必要なPCスペックとおすすめ構成
YouTubeでゲーム配信を始めたいけど、「今のPCで大丈夫?」「どのくらいのスペックが必要?」という疑問は多い。結論から言うと、ゲームプレイ+配信ソフト+ブラウザを同時に動かせるスペックが必要になる。ギリギリのスペックだとカクつきの原因になるので、余裕を持った構成を選ぼう。

YouTube配信に必要な最低スペック
| パーツ | 最低ライン | 推奨スペック | 快適スペック |
|---|---|---|---|
| CPU | Core i5-12400 / Ryzen 5 5600 | Core i7-13700 / Ryzen 7 7700X | Core i9-14900K / Ryzen 9 7950X |
| GPU | RTX 4060 | RTX 4070 Super | RTX 4080 Super |
| メモリ | 16GB | 32GB | 64GB |
| ストレージ | SSD 500GB | NVMe SSD 1TB | NVMe SSD 2TB |
| 回線(上り) | 10Mbps | 20Mbps以上 | 50Mbps以上 |
CPUとGPU、どちらが重要?
NVENCエンコードが主流の今、GPUが重要
以前はCPUエンコード(x264)が高画質とされていましたが、現在はNVIDIAのNVENCエンコーダーの画質が大幅に向上しています。RTX 40シリーズのNVENCはAV1エンコードにも対応しており、CPUに負荷をかけずに高品質な配信が可能です。
- NVENC(GPU):CPU負荷が少なく、ゲーム性能を維持しやすい。RTX 40シリーズなら画質も十分
- x264(CPU):画質は最高だがCPU負荷が大きい。8コア以上のCPU推奨
- AV1(RTX 40以降):最新規格で高圧縮・高画質。YouTube側も対応済み
CPUも軽視できない理由
NVENCで配信する場合でも、ゲーム自体がCPUを多く使うタイトル(シミュレーション系、オープンワールド系)では、最低6コア12スレッド、できれば8コア以上のCPUが安心です。配信中はOBSの処理やDiscord、チャット確認用のブラウザなども同時に動くことを忘れずに。
メモリは32GBが新常識
16GBでも配信はできますが、最近のゲームは単体で8〜12GB使うものが増えてきています。OBSやブラウザを含めると32GBあると余裕が生まれる。メモリ不足はカクつきの原因になるので、ここはケチらないほうがいいです。

おすすめPC構成3パターン
エントリー構成(15万円前後)
- CPU:Core i5-14400F / Ryzen 5 7600
- GPU:RTX 4060
- メモリ:16GB DDR5
- ストレージ:NVMe SSD 500GB
軽めのゲーム(Apex Legends、Valorant、マインクラフトなど)の配信なら十分対応可能です。720p/60fpsでの配信がメインになります。
ミドル構成(25万円前後)
- CPU:Core i7-14700F / Ryzen 7 7700X
- GPU:RTX 4070 Super
- メモリ:32GB DDR5
- ストレージ:NVMe SSD 1TB
多くの配信者におすすめのバランス構成。1080p/60fpsの配信を安定して行えて、ほぼすべてのゲームに対応できます。録画と配信の同時実行も問題ありません。
ハイエンド構成(40万円〜)
- CPU:Core i9-14900K / Ryzen 9 7950X
- GPU:RTX 4080 Super / RTX 4090
- メモリ:64GB DDR5
- ストレージ:NVMe SSD 2TB
4K配信や高フレームレート配信を目指す方向け。動画編集も快適にこなせるスペックです。
電源容量が不足しているモデルが意外と多い。RTX 4070以上を搭載するなら750W以上、RTX 4080以上なら850W以上の電源を選ぼう。
配信設定の最適化(OBS Studio)
YouTubeライブ配信のおすすめ設定
- 解像度:1080p(1920×1080)
- フレームレート:60fps
- ビットレート:6,000〜9,000Kbps
- エンコーダー:NVIDIA NVENC H.264
- レート制御:CBR
- キーフレーム間隔:2秒
YouTubeの推奨設定については、YouTube公式ヘルプ(support.google.com・サイト終了)で詳細を確認できます。

よくある質問
Q. AMD RadeonでもYouTube配信はできる?
A. 可能です。AMFエンコーダーを使えば配信できます。ただし、NVIDIAのNVENCのほうが対応ソフトが多く安定性も高いため、配信目的ならNVIDIA GPUが無難です。
Q. ゲームと配信用でPCを分ける「2PC配信」は必要?
A. RTX 40シリーズのNVENCを使えば、1台で十分高品質な配信ができます。2PC配信は現在のハードウェア性能では過剰投資になりがちです。
Q. Wi-Fiでも配信は安定する?
A. Wi-Fi 6E以降なら一定の安定性はありますが、有線LAN接続のほうが格段に安定します。特にライブ配信では、一瞬の通信途切れが視聴者離脱に直結します。
PCパーツの最新価格・レビューは価格.com PCで確認できます。
まとめ
- RTX 40シリーズのNVENCでGPUエンコードが主流
- メモリ32GBが新常識。16GBだと配信中にカクつく可能性あり
- ミドル構成(25万円前後)で大半のゲーム配信に対応可能
- インターネットは有線LAN接続が必須級
- ビットレート設定は回線速度の70%以下を目安に
YouTube配信に関する追加Q&A
Q. 配信と同時に録画もしたいけどストレージは足りる?
1080p 60fpsで録画すると1時間あたり約10〜20GBのファイルサイズになります。配信+録画を同時に行うなら、最低でも2TBのSSDは確保しておきたいところです。古い録画ファイルは定期的に外付けHDDやクラウドに移動して、メインSSDの空き容量を維持しましょう。
Q. 配信画面にオーバーレイを入れるにはどうする?
OBSのソースに「画像」や「ブラウザソース」を追加することで、フレームやチャット表示などのオーバーレイを配置できます。無料のオーバーレイテンプレートはStreamlabsやNerd or Dieで配布されているので、デザインに自信がない方はテンプレートの利用がおすすめです。

よくある失敗パターン
1. 回線速度を確認せずに高ビットレートで配信する
ビットレートを高く設定すれば画質は上がるけど、回線の上り速度が追いつかないとフレーム落ちや配信途切れの原因になる。配信ビットレートは上り速度の70%以下に設定するのが鉄則。上り20Mbpsなら14,000Kbps以下が目安だよ。
2. エンコーダーをx264のままにしてゲームがカクつく
OBS Studioの初期設定ではエンコーダーがx264(CPU)になっていることがある。これだとCPUに大きな負荷がかかり、ゲームのフレームレートが落ちる。RTX 40シリーズ以降ならNVENC(GPU)に変更するだけで、ゲーム性能を維持しながら高品質な配信が可能だよ。
3. メモリ16GBで配信+ゲーム+ブラウザを同時に開く
配信中はOBS、ゲーム、ブラウザ(チャット確認)、Discordなどが同時に動く。16GBではメモリが足りなくなり、カクつきやアプリのクラッシュが発生する。配信をやるなら32GBは必須と考えておこう。

YouTube配信の追加Q&A
Q. RTX 50シリーズのAV1エンコードは配信に使える?
使える。AV1エンコードはH.264やH.265よりも同じビットレートで高画質な映像を配信できる。YouTubeもTwitchもAV1配信に対応済み。RTX 50シリーズのNVENCはAV1エンコードの品質がさらに向上しているから、これから配信PCを組むなら検討する価値があるよ。
Q. 配信中にゲームの設定は落としたほうがいい?
NVENCエンコードを使えば、GPU負荷の増加は5〜10%程度に抑えられる。よほどGPUをギリギリまで使うタイトル以外は、ゲーム設定を落とす必要はない。ただし4K最高設定+配信はさすがに厳しいから、そのときは解像度かグラフィック設定を1段階下げよう。
Q. デュアルモニターは配信に必要?
必須ではないけど、あるとかなり便利。メインモニターにゲーム画面、サブモニターにOBSのプレビュー+チャット+配信ダッシュボードを表示できる。配信の質を上げたいなら、サブモニター(2万円程度のフルHDで十分)の追加は優先度の高い投資だよ。

配信PCは「ゲーム用スペック+α」で考えるのがコツです。特にGPUとメモリに余裕を持たせることで、安定した配信環境が手に入ります。



