Ping値とは?ゲームに与える影響を正しく理解しよう
Ping値(ピン値)とは、自分のPCからゲームサーバーまでデータが往復するのにかかる時間のことで、単位はms(ミリ秒)です。Ping値が低いほど通信の応答が速く、ゲーム内での操作がリアルタイムに反映されます。
- 0〜10ms:最高の環境。プロレベルでも全く問題なし
- 10〜20ms:非常に良好。FPSの撃ち合いでも遅延を感じない
- 20〜40ms:一般的なオンラインゲームは問題なくプレイ可能
- 40〜80ms:FPSやバトロワでは不利を感じる場面が出てくる
- 80ms以上:明確なラグが発生。撃ち合いはかなり厳しい
FPSやバトロワで快適にプレイするなら、Ping値20ms以下を目指しましょう。

方法1:有線LAN接続に切り替える
WiFiから有線LANに切り替えるだけで、Ping値が5〜20ms改善するケースが非常に多いです。
- LANケーブルはCAT6A以上を推奨
- ルーターのLANポートに直接接続する
- ケーブルが届かない場合はフラットタイプの長尺ケーブルを壁沿いに配線
これは最も効果が大きく、最も簡単な改善方法です。まだWiFiでプレイしている方は、真っ先に試してください。
方法2:ルーターの設定を最適化する
ルーター側の設定を見直すだけでもPing値が改善することがあります。
QoS(Quality of Service)の設定
QoSは特定の通信を優先する機能です。ゲーム用PCのIPアドレスや、ゲームが使用するポート番号を優先設定することで、他の機器の通信に邪魔されにくくなります。
ファームウェアの更新
ルーターのファームウェアが古いと、通信処理に無駄が生じてPing値が悪化します。メーカーの公式サイトから最新版に更新しましょう。
ルーターの再起動
意外と見落とされがちですが、ルーターの再起動だけでPing値が改善することがあります。メモリのリフレッシュや溜まったキャッシュのクリアが行われるためです。月1回程度は再起動するのがおすすめです。

方法3:DNSサーバーを変更する
デフォルトのDNSサーバーよりも高速なパブリックDNSに変更することで、名前解決の速度が上がりPing値が改善する場合があります。
- Google DNS:8.8.8.8(プライマリ)/ 8.8.4.4(セカンダリ)
- Cloudflare DNS:1.1.1.1(プライマリ)/ 1.0.0.1(セカンダリ)
設定手順(Windows)
- 設定→ネットワークとインターネット→アダプターオプションの変更
- 使用中のネットワークアダプタを右クリック→プロパティ
- 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリック
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択して上記アドレスを入力
方法4:バックグラウンドの通信を停止する
ゲーム中にバックグラウンドでダウンロードやアップロードが行われていると、帯域を圧迫してPing値が悪化します。
- Windows Updateのダウンロード
- クラウドストレージ(OneDrive・Dropbox・Google Drive)の同期
- Steam等のゲームプラットフォームのアップデート(プレイ中は自動更新をオフに)
- ブラウザでの動画視聴・大容量ダウンロード
- 家族の端末での動画ストリーミング(Netflix・YouTube等)
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでネットワーク使用量をリアルタイムに確認できます。ゲーム以外でネットワークを大量に使っているプロセスがないかチェックしましょう。
方法5:ゲームサーバーの選択を最適化する
多くのオンラインゲームでは接続するサーバーを選択できます。物理的に近いサーバーを選ぶことでPing値が大幅に改善します。
- VALORANT:東京サーバーを選択(日本在住なら最も低Ping)
- Apex Legends:タイトル画面でデータセンターを「東京」に変更
- フォートナイト:設定→ゲーム→マッチメイキング地域を「アジア」に設定
CloudPingで各地域のサーバーへのPing値を一括測定できるので、どのサーバーが自分にとって最適か確認してみてください。

方法6:IPv6(IPoE)接続に切り替える
従来のIPv4(PPPoE)接続は、プロバイダの接続ポイントで混雑が発生しやすい構造です。IPv6(IPoE)接続に切り替えることで、混雑を回避して安定した通信が可能になります。
- 確認方法:test-ipv6.comにアクセスして、IPv6が有効か確認
- 切り替え方法:プロバイダに「v6プラス」や「transix」などのIPoEオプションを申し込む(無料の場合が多い)
特にフレッツ光系の回線を使っている場合、IPv6切り替えだけでゴールデンタイムのPing値が半分以下になるケースもあります。
方法7:回線そのものを見直す
上記の方法を全て試してもPing値が改善しない場合、回線自体がボトルネックになっている可能性があります。
ゲーマーにおすすめの回線
- NURO光:下り最大2Gbps、独自回線で混雑に強い
- auひかり:独自回線、全国対応エリアが広い
- eo光:関西エリアで安定した独自回線
- GameWith光:ゲーマー特化、専用帯域でゲーム通信を優先処理
フレッツ光コラボ系の回線でPing値に悩んでいるなら、独自回線系への乗り換えを検討する価値は十分にあります。
方法8:ゲーム内設定を最適化する
ゲーム側の設定でもPing値に影響する項目があります。
- 帯域制限:ゲーム内に帯域設定がある場合は「無制限」に
- ネットワーク品質:「低遅延」や「パフォーマンス」を選択
- FPS制限:フレームレートを安定させることで、ネットワーク処理も安定する

Ping値の測定方法
改善前と改善後のPing値を比較するために、正確な測定方法を知っておきましょう。
- ゲーム内表示:ほとんどのオンラインゲームにはPing値を表示するオプションがある
- Speedtest:speedtest.netで速度とPing値を同時に測定
- コマンドプロンプト:「ping google.com」で基本的な応答速度を確認
測定はゴールデンタイム(19〜23時)に行うのが重要です。空いている時間帯のPing値が良くても、混雑時に悪化するなら意味がありません。
よくある質問(Q&A)
Q. VPNを使うとPing値は下がる?
基本的にはVPNを使うとPing値は上がります(悪化します)。VPN経由で通信が迂回するためです。ただし、一部のゲーミング用VPN(ExitLag等)は特定のルートを最適化してPing値が改善するケースもあります。
Q. ポート開放は効果ある?
ゲームによっては効果があります。NAT(ネットワークアドレス変換)のタイプが「オープン」になることで、マッチメイキングが改善されたり通信が安定したりします。ルーターの管理画面からゲームが使用するポートを開放してみてください。
Q. モバイル回線(テザリング)でゲームはできる?
5G環境であればPing値20〜40ms程度で、カジュアルなゲームプレイは可能です。ただしパケットロスや突然の速度低下が起きやすいため、競技的なプレイにはおすすめしません。
Q. 時間帯によってPing値が変わるのはなぜ?
夜のゴールデンタイム(19〜23時)はインターネット全体のトラフィックが増加し、回線やプロバイダの設備が混雑するためです。特にフレッツ光コラボ系の回線は影響を受けやすい傾向があります。
🦊 Ping改善したらゲーム環境もトータルで整えてみない?

まとめ:Ping値改善は優先度の高い方法から順番に
- 有線LAN接続に切り替える(最優先)
- ルーター設定の最適化+再起動
- DNSサーバーをGoogle DNS or Cloudflare DNSに変更
- バックグラウンド通信を停止
- ゲームサーバーを手動で最寄りに設定
- IPv6(IPoE)接続に切り替える
- ゲーム内のネットワーク設定を最適化
- 回線そのものを独自回線系に乗り換える
上から順番に試していけば、ほとんどの場合Ping値20ms以下は達成できるはずです。快適なオンラインゲーム環境を手に入れて、ラグのないプレイを楽しんでください。


