ゲームを何本かインストールしたら、あっという間にストレージが足りなくなった。ゲーマーなら誰でも経験するよね。
SSDの増設はゲーミングPCのカスタマイズの中で最も簡単な作業の一つ。ドライバー1本あれば10分で終わる。
SSDの種類を知っておこう
まず、SSDには大きく2種類ある。
- M.2 NVMe SSD:マザーボードに直接差すタイプ。読み書き速度が非常に速い(3,000〜7,000MB/s)。現在の主流
- 2.5インチ SATA SSD:ケーブルで接続するタイプ。速度はNVMeの5〜10分の1程度だが安価
ゲーム用途なら断然M.2 NVMe SSD。ロード時間が劇的に短くなる。予算に余裕がなければ2.5インチSATAでも十分使える。
SSD選びのポイント
容量はどれくらい必要?
最近のAAAタイトルは1本で100GB超えるものもザラにある。
- 500GB:ゲーム3〜5本程度。とりあえず増設したい人向け
- 1TB:ゲーム10本前後。コスパが一番いい
- 2TB:ゲームたくさん入れたい人向け。予算に余裕があるなら
コスパ重視なら1TBが最適解。GB単価が一番安くなるのがこの容量帯。
おすすめのM.2 NVMe SSD
- WD Black SN770:ゲーミング向けの定番。速度と価格のバランスが良い
- Samsung 990 EVO:信頼性重視ならSamsung
- Crucial T500:高速で発熱も抑えめ。コスパ優秀

M.2 NVMe SSDの取り付け手順
- PCの電源を切り、電源ケーブルを抜く
- サイドパネルを外す(ネジ式かスライド式が多い)
- マザーボード上のM.2スロットを見つける(空きスロットを確認)
- M.2スロットのヒートシンク(カバー)があれば外す
- SSDを斜め30度くらいの角度でスロットに差し込む
- SSDを寝かせてネジで固定(小さいネジ1本)
- ヒートシンクがあれば元に戻す
- サイドパネルを閉じて電源を入れる
作業前に金属に触れて静電気を逃がしておくこと。M.2スロットの位置がわからない場合は、マザーボードのマニュアルを確認しよう。
2.5インチSATA SSDの取り付け手順
2.5インチSSDの場合は、SATAケーブルと電源ケーブルの2本を接続する。
- PCの電源を切り、電源ケーブルを抜く
- ケース内の2.5インチベイにSSDを取り付け(ネジまたはトレイ式)
- SATAケーブルでマザーボードのSATAポートに接続
- 電源ユニットからSATA電源ケーブルを接続
- サイドパネルを閉じて電源を入れる

Windowsで新しいSSDを認識させる
SSDを取り付けてPCを起動しても、すぐにはエクスプローラーに表示されない。ディスクの管理から初期化とフォーマットが必要。
- Windowsキー + Xで「ディスクの管理」を開く
- 新しいディスクの初期化ウィザードが表示される
- パーティションスタイルは「GPT」を選択(推奨)
- 未割り当て領域を右クリック→「新しいシンプルボリューム」
- ウィザードに従ってドライブレターとフォーマット(NTFS)を設定
- 完了するとエクスプローラーに新しいドライブが表示される
ゲームのインストール先を変更する
SSDを増設したら、Steamの設定→ダウンロード→Steamライブラリフォルダから新しいSSDをライブラリフォルダとして追加しよう。
既にインストール済みのゲームを移動する場合は、Steamライブラリでゲームを右クリック→プロパティ→インストールフォルダ→移動先を選択。
Epic Games Storeの場合は、再インストール時にインストール先を新しいSSDに指定すればOK。
SSD増設後のメンテナンス
- TRIMの確認:コマンドプロンプトで「fsutil behavior query DisableDeleteNotify」→0ならOK
- ファームウェア更新:メーカーのSSD管理ツール(WD Dashboard、Samsung Magicianなど)で確認
- 温度監視:CrystalDiskInfoでSSDの温度や健康状態をチェック
よくある質問(Q&A)
Q. M.2スロットが空いてないんだけど?
A. 2.5インチSATA SSDを使うか、PCIe変換カードでM.2 SSDを増設する方法がある。
Q. HDDからSSDに換装したいんだけど
A. クローンソフト(Macrium Reflectなど)でHDDの中身を丸ごとSSDにコピーできる。ただし新規インストールのほうがクリーンでおすすめ。
Q. Gen 3とGen 4、どっちを選べばいい?
A. ゲームのロード時間にはほとんど差が出ない。Gen 3でも十分快適。予算重視ならGen 3を選ぼう。

まとめ
- ゲーム用途ならM.2 NVMe SSDの1TBがコスパ抜群
- 取り付けはネジ1本で10分。初心者でも問題なし
- 取り付け後はディスクの管理で初期化を忘れずに
- Steamライブラリフォルダに新SSDを追加しよう
SSD増設に関する追加Q&A
Q. SSD増設後にゲームを新しいSSDに移動する方法は?
Steamの場合、設定→ストレージから新しいSSDをライブラリフォルダとして追加し、ゲームを右クリック→プロパティ→ローカルファイル→インストールフォルダの移動で簡単に移せます。再ダウンロード不要でそのまま移動できるので、時間の節約になります。Epic GamesやBattle.netの場合も同様の移動機能が用意されています。
Q. M.2 SSDの発熱が心配だけど大丈夫?
Gen4 SSDであれば通常の使用で問題になることは少ないです。ただしマザーボード付属のヒートシンクは必ず装着しましょう。Gen5 SSDは発熱が大きいため、専用の冷却対策が必要になるケースもあります。HWiNFOでSSD温度をモニタリングして、70度を超えるようならヒートシンクの追加や取り付け位置の変更を検討してください。

よくある失敗パターン
1. M.2スロットの規格を確認しない
M.2スロットには「M key」と「B+M key」があり、NVMe SSDは基本的にM keyスロットに対応している。古いマザーボードだとM.2スロットがSATA専用の場合もあるから、購入前にマザーボードのマニュアルでスロットの対応規格を必ず確認しよう。せっかく買ったNVMe SSDが認識されないトラブルの原因はだいたいコレ。
2. ディスクの初期化を忘れる
SSDを取り付けてPCを起動しても、エクスプローラーには表示されない。「壊れてる?」と焦る人が多いけど、これは正常。新品のSSDはディスクの管理から初期化とフォーマットをしないと使えない。BIOSで認識されていれば、SSD自体は正常だから落ち着いてWindows側で初期化しよう。
3. ヒートシンクを外したまま運用する
M.2 SSDの取り付け時にマザーボード付属のヒートシンクを外すけど、戻し忘れる人が意外と多い。NVMe SSDは高速な分だけ発熱も大きく、ヒートシンクなしだと70〜80℃を超えてサーマルスロットリング(高温による速度低下)が発生することもある。取り付け後は必ずヒートシンクを元に戻そう。

SSD増設の追加Q&A
Q. SSDのクローンを作るべき?
OS入りのメインSSDを新しいSSDに換装する場合はクローンが便利。Macrium ReflectやAOMEI Backupperなどの無料ソフトでSSDの中身を丸ごとコピーできる。ただしデータ用のSSDを増設するだけなら、クローンは不要で新品のまま初期化すればOKだよ。
Q. SSDを増設したらBIOS設定は変更すべき?
基本的にはBIOS設定の変更は不要。ただしOS起動用のSSDを変更する場合は、BIOSのブート順序を新しいSSD優先に変更する必要がある。データ保存用として増設しただけなら、何もいじらなくて大丈夫。
Q. 外付けSSDとの使い分けは?
ゲームのインストール先としては内蔵SSDがかなり有利。外付けSSDはUSB接続のため、NVMe内蔵と比べて速度が半分以下になる。ゲーム用は内蔵SSD、バックアップや持ち運び用は外付けSSDと使い分けるのがベストだよ。
Q. SSDの寿命が心配なんだけど
一般的なゲーム用途であればSSDの寿命はほぼ心配不要。1TB SSDでTBW(総書き込み量)が600TBのモデルなら、毎日50GBの書き込みを続けても30年以上持つ計算になる。CrystalDiskInfoで健康状態をたまにチェックしておけば十分だよ。

ストレージ不足はゲーマーの永遠の悩み。SSD増設で快適なゲーム環境を手に入れよう。価格やスペックの比較は価格.comが参考になる。



