Steamリモートプレイとは何か
Steamのリモートプレイは、自分のPCで起動しているゲームを別のデバイスや別の場所にいるフレンドと共有できる機能です。特に「Remote Play Together」は、ローカル専用(同じ画面で遊ぶタイプ)のゲームをオンラインで一緒にプレイできるようにする画期的な機能です。
つまり、本来は同じ部屋で一緒に遊ぶ必要があるゲームでも、インターネット越しに離れた友達と二人プレイを楽しめます。ゲームを持っているのはホスト側だけでOKなので、友達がゲームを買わなくても一緒に遊べるのも大きなメリットです。

リモートプレイの種類を理解しよう
Remote Play Together(リモートプレイトゥギャザー)
ローカルマルチプレイ対応のゲームを、オンラインで別のプレイヤーと一緒に遊べる機能です。ホスト側のPCでゲームを起動し、ゲスト側はSteamのフレンドリストから参加します。ゲスト側はゲームを持っていなくても参加可能です。最大4人まで同時にプレイでき、回線速度が十分であればさらに多くのプレイヤーが参加できる場合もあります。
Remote Play(リモートプレイ)
自分のPCで起動しているゲームを、スマートフォン・タブレット・別のPC・テレビなど、別のデバイスからストリーミングして遊ぶ機能です。外出先からスマホで自宅のPCゲームを遊んだり、リビングのテレビに映し出してプレイしたりすることができます。
Steam Link(スチームリンク)
Steam Linkは、自宅のPCで動作しているゲームをテレビやスマートフォンにストリーミングするための仕組みです。専用アプリをスマホやテレビにインストールするだけで利用可能で、ソファに座りながらコントローラーでPCゲームを楽しむことができます。家庭内のWi-Fiや有線LANを使うため、インターネット回線の速度に依存しないのが特徴です。
Remote Play Togetherの始め方
ステップ1:リモートプレイを有効にする
まず、Steamクライアントで「Steam」メニューから「設定」を開き、「リモートプレイ」の項目で「リモートプレイを有効にする」にチェックを入れます。これがオフになっていると機能が使えないため、最初に確認しておいてください。
ステップ2:対応ゲームを起動する
ローカルマルチプレイに対応しているゲームを起動します。ストアページに「Remote Play Together」のタグがあるゲームが対応タイトルです。Overcooked! 2、Cuphead、Human: Fall Flatなど、多くの人気タイトルが対応しています。
ステップ3:フレンドを招待する
ゲームを起動した状態で、Steamオーバーレイ(Shift+Tabキー)を開き、フレンドリストから招待したいフレンドを右クリックして「Remote Play Togetherに招待」を選択します。フレンドが招待を承認すれば、すぐに一緒にプレイを開始できます。
ステップ4:コントローラーやキーボードの割り当て
ゲスト側のコントローラーやキーボード入力は、ホスト側のPCに自動的にマッピングされます。ゲストはコントローラーを使うことも、キーボード+マウスを使うこともできます。入力設定はSteamの「リモートプレイ」設定内で調整可能です。

快適にプレイするための設定のコツ
ビットレートの調整
映像のビットレートは、回線環境に合わせて調整することで快適さが大きく変わります。目安は以下の通りです。
| 接続環境 | 推奨ビットレート | 備考 |
|---|---|---|
| 家庭内LAN(有線) | 30〜50 Mbps | 最も快適。遅延も最小限 |
| 5GHz Wi-Fi | 15〜30 Mbps | 安定していればほぼ問題なし |
| インターネット経由 | 5〜15 Mbps | 回線速度に依存。上り速度が特に重要 |
解像度の設定
ゲスト側の解像度を下げると、映像の転送量が減ってラグが軽減されます。特にインターネット経由でプレイする場合は、1080pよりも720pの方が快適に遊べるケースが多いです。画質より操作の応答性を優先するのがリモートプレイのコツです。
ホスト側のPC性能
リモートプレイではホスト側のPCがゲームの処理とストリーミングの両方を担うため、通常のプレイよりも負荷が高くなります。CPUとGPUに余裕があるゲーミングPCをホストにするのが理想です。
音声通話の併用
リモートプレイ中はSteam内蔵のボイスチャットも利用可能ですが、DiscordやLINE通話などの外部アプリの方が音質や安定性が高い場合が多いです。音声通話は外部アプリ、ゲーム音声はSteamリモートプレイ経由というように分けて使うと、お互いの声が聞き取りやすくなります。
- ホスト側は有線LAN接続を推奨:Wi-Fiよりも安定した映像配信が可能
- 不要なアプリケーションを閉じる:ホスト側のPC負荷を下げることでストリーミングが安定する
- NVIDIAのハードウェアエンコード:対応GPUを使うとCPU負荷が軽減されて快適に
- ゲスト側もコントローラー推奨:マウスの遅延はゲームプレイに影響しやすいため、コントローラー操作の方が快適なケースが多い
Remote Play Togetherで遊べるおすすめゲーム
Overcooked! 2
協力して料理を作るドタバタアクションパズル。ローカルコープの代表格で、Remote Play Togetherとの相性が抜群です。操作がシンプルなためラグの影響も受けにくいです。
Cuphead
1930年代のカートゥーン風アートが美しいアクションゲーム。二人プレイに対応しており、高難度のボス戦を協力して攻略する達成感が楽しめます。
Human: Fall Flat
ふにゃふにゃの人形を操作するパズルアクション。物理演算による予測不能な動きが笑いを誘い、友達と一緒にプレイすると爆笑必至のパーティーゲームです。
Moving Out
引越し業者になって家具を運び出すドタバタアクション。Overcooked!系のチームワークゲームで、リモートプレイでも遅延の影響を受けにくいゲームデザインです。

よくあるトラブルと対処法
- 招待が送れない:フレンドリストのオンライン状態を確認。お互いのSteamが最新バージョンか確認する
- 映像がカクつく:ビットレートと解像度を下げる。ホスト側の回線速度(特に上り速度)を確認する
- コントローラーが認識されない:Steam設定のコントローラー項目で、ゲストのコントローラータイプを手動設定する
- 音声が聞こえない:ホスト側のオーディオ出力設定を確認。Discordなどの外部通話と併用する場合は音声の衝突に注意
- ゲストの画面が真っ黒になる:ホスト側でゲームをウィンドウモードにしてから再度フルスクリーンに切り替えると改善することがある
リモートプレイとファミリーシェアリングの違い
リモートプレイとファミリーシェアリングは混同されやすい機能ですが、目的が異なります。
| 機能 | リモートプレイ | ファミリーシェアリング |
|---|---|---|
| 主な用途 | 一緒にプレイする | ゲームライブラリを共有する |
| ゲームの購入 | ホストのみ必要 | メンバーの誰かが所有していればOK |
| 同時プレイ | 一緒にプレイすることが前提 | 同じゲームの同時プレイは不可 |
| 必要な回線 | 安定した回線が必要 | 通常のインターネット接続でOK |
友達と一緒にリアルタイムで遊びたいならリモートプレイ、家族でゲームライブラリを共有して各自のペースで遊びたいならファミリーシェアリングが適しています。
リモートプレイで遊びの幅を広げよう
Steamのリモートプレイ機能を使えば、ローカル専用のゲームでも離れた友達と一緒に楽しむことができます。ゲームを1本持っているだけで友達と遊べるため、コストパフォーマンスも優れています。
まずは通信環境を整えて、軽めのパーティーゲームから試してみるのがおすすめです。SteamのRemote Play Togetherページでは対応タイトルの一覧を確認できます。また、Steamの公式サポートページではトラブルシューティングの詳細が掲載されているので、問題が起きた場合は参考にしてみてください。



