配信用PCのおすすめ構成|ゲーミングPCとの違いも徹底解説
「ゲーミングPCを買えば配信もできるんでしょ?」と思っている人は多い。実際、ゲーミングPCで配信はできるが、配信に最適化されたPCとは微妙に違う。この記事では、ゲーミングPCと配信用PCの違いを明確にした上で、配信に最適なPC構成を紹介します。

ゲーミングPCと配信用PCの違い
ゲーミングPCの特徴
- GPU性能を最優先(高フレームレートのために)
- CPUは6コアでも十分なことが多い
- メモリは16GBが標準
- ストレージは500GB〜1TBが一般的
配信用PCに求められること
- CPUのコア数・スレッド数が重要(マルチタスク性能)
- GPUはNVENCエンコード対応が必須
- メモリは32GB以上が推奨
- ストレージは録画・アーカイブ保存のために大容量が必要
ゲームだけならGPU偏重でOK。でも配信はCPUにも負荷がかかるため、バランスの取れた構成が重要になる。特にx264エンコードを使う場合、CPUのコア数が配信品質を左右する。
配信スタイル別のPC構成
NVENCメイン配信(GPU依存型)
RTX 40シリーズのNVENCエンコーダーを使えば、CPUにほぼ負荷をかけずに高品質な配信が可能。この方式なら、ゲーミングPCのスペックでもそのまま配信に使えるケースが多い。
| パーツ | 推奨スペック | 予算目安 |
|---|---|---|
| CPU | Core i5-14400F / Ryzen 5 7600 | 25,000〜35,000円 |
| GPU | RTX 4060 Ti 以上 | 55,000〜75,000円 |
| メモリ | 32GB DDR5 | 15,000〜20,000円 |
| SSD | NVMe 1TB | 10,000〜15,000円 |
| 電源 | 650W 80PLUS Gold | 10,000〜15,000円 |
合計:約18〜22万円
x264配信(CPU依存型・最高画質)
CPUでエンコードする方式。NVENCより高画質だが、CPUに大きな負荷がかかるため、8コア16スレッド以上のCPUが必要。
| パーツ | 推奨スペック | 予算目安 |
|---|---|---|
| CPU | Core i7-14700K / Ryzen 7 7800X3D | 45,000〜55,000円 |
| GPU | RTX 4070 Super | 80,000〜95,000円 |
| メモリ | 32GB DDR5 | 15,000〜20,000円 |
| SSD | NVMe 2TB | 15,000〜25,000円 |
| 電源 | 750W 80PLUS Gold | 12,000〜18,000円 |
合計:約25〜32万円

配信+動画編集兼用(万能型)
配信だけでなく、アーカイブの編集・サムネイル作成もこなすオールラウンド構成。動画編集はCPUとメモリを多く消費するため、余裕を持ったスペックが必要です。
| パーツ | 推奨スペック | 予算目安 |
|---|---|---|
| CPU | Core i9-14900K / Ryzen 9 7950X | 65,000〜85,000円 |
| GPU | RTX 4070 Ti Super / RTX 4080 Super | 110,000〜170,000円 |
| メモリ | 64GB DDR5 | 25,000〜35,000円 |
| SSD | NVMe 2TB + HDD 4TB | 25,000〜40,000円 |
| 電源 | 850W 80PLUS Gold | 15,000〜22,000円 |
合計:約35〜50万円
BTOパソコンで配信用PCを買う場合のチェックポイント
CPUクーラーを確認
BTOモデルはCPUクーラーが最低限のものが付いていることが多い。配信は長時間CPUに負荷がかかるため、240mm以上の簡易水冷やNoctua等の大型空冷にカスタマイズすることをおすすめします。
電源容量に余裕を持つ
GPU・CPUの消費電力の合計に対して、電源容量は1.5倍以上が理想。電源が不足すると、配信中に突然シャットダウンする事故が起きます。
メモリの増設可能性
メモリスロットが4本あるモデルを選べば、後からメモリ増設が可能。16GB×2からスタートして、後で16GB×4の64GBにアップグレードする道が残せます。
「SSD 500GB」が標準のBTOモデルは、配信・録画用途には完全に容量不足。1時間の配信録画で10〜20GBは消費するため、最低1TB、できれば2TBにカスタマイズしよう。

自作PCという選択肢
自作のメリット
- パーツ選びの自由度が最大
- 同じ予算でもBTOより高性能な構成が組める
- 将来のパーツ交換・アップグレードが容易
- トラブル対処の知識が身につく
自作のデメリット
- 組み立て・初期設定に時間がかかる
- 初期不良の対応を自分でやる必要がある
- パーツ選びの知識が必要
初心者はBTOで始めて、知識がついたら自作に挑戦するのが安全なルート。自作に興味があるなら、自作PC情報サイトで基礎知識を学ぶのがおすすめです。
2PC配信は今でも必要?
ゲーム用PCと配信用PCを2台使う「2PC配信」は、かつてはプロ配信者の定番構成でした。しかし現在は、RTX 40シリーズのNVENCが十分高品質なため、1台で完結するケースがほとんどです。
2PC配信が有効なケース
- 超高負荷のゲーム(4K最高設定)を配信したい
- x264エンコードで最高画質を追求したい
- すでに古いPCが余っている
当てはまらなければ、1台のハイスペックPCに投資するほうが効率的です。

よくある質問
Q. ゲーミングノートPCでも配信はできる?
A. RTX 4060以上を搭載したゲーミングノートなら可能です。ただし、発熱によるサーマルスロットリング(性能低下)や、ファン騒音がマイクに入る問題があります。長時間配信にはデスクトップPCがかなり有利です。
Q. Intel vs AMD、配信にはどっちがいい?
A. どちらでも大きな差はありません。コスパではAMD Ryzenが優位なことが多く、シングルコア性能ではIntel Coreが若干上。NVENCメインの配信なら、CPUの選択はそこまで影響しません。
Q. 配信PCの寿命はどのくらい?
A. ミドルクラス以上の構成なら3〜5年は快適に使えます。GPUは2〜3世代で性能差が大きくなるので、GPUだけ買い替えるパーツ交換が最もコスパが良いです。
🦊 PCが決まったらマイクやカメラも揃えよう。配信に必要な機材を丸ごとまとめた記事はこちら

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まとめ
- ゲーミングPCとの違いはCPU・メモリ・ストレージへの要求水準
- NVENCメインなら18〜22万円の構成で十分高品質な配信が可能
- メモリ32GB・SSD 1TB以上は配信者にとって必須ライン
- BTOならCPUクーラー・電源・SSD容量を必ずカスタマイズ
- 2PC配信は現在のハードウェア性能ではほぼ不要
配信用PCに関する追加Q&A
Q. 配信用PCのメモリは32GBで本当に足りる?
ゲーム+OBS+Discord+ブラウザの同時起動なら32GBで十分です。ただし配信しながら動画編集も同時にこなしたい場合は64GBあると安心です。メモリスロットが4本あるマザーボードを選んでおけば、16GB×2からスタートして後から増設する道も残せます。
Q. 配信PCを自作するか、BTOで買うかどっちがいい?
配信は「安定動作」が最重要なので、初心者はBTOが無難です。メーカー保証があるため、配信中にPCトラブルが起きても修理対応が受けられます。自作の場合はパーツの相性問題や初期不良の対応を自分でやる必要があるため、PCに詳しくなってからの挑戦をおすすめします。


配信用PCは「ゲーミングPC+α」の視点で選ぶのがポイントです。特にメモリとストレージに余裕を持たせることで、配信・録画・編集すべてを1台で快適にこなせる環境が手に入ります。


