ゲーミングPCの周辺機器が増えてくると、コンセントの数が足りなくなります。そこで必要になるのが電源タップですが、適当に安いものを選んでいませんか?ゲーミングPCの電源周りは安全性に直結する重要なポイントです。
この記事では、ゲーミングPCに最適な電源タップの選び方から、サージプロテクターの重要性、おすすめモデルまで解説します。電源タップ選びを間違えると発火や機器故障につながる可能性があるため、ぜひ最後まで読んでみてください。

ゲーミングPCに電源タップが必要な理由
一般的なゲーミング環境では、PC本体・モニター・スピーカー・充電器・ルーターなど、5個以上のコンセントが必要になることも珍しくありません。壁のコンセントだけでは足りないため、電源タップは必需品です。
ただし、ゲーミングPCは一般的な家電と比べて消費電力が大きく、電源タップにかかる負荷も高くなります。そのため、容量や安全機能をしっかり確認した上で選ぶ必要があります。
さらに、デュアルモニター環境やVRヘッドセットを使っている場合は、USBハブの給電や充電用のコンセントも必要になります。ゲーミング環境が充実するほどコンセントの需要は増えるので、余裕を持った口数の電源タップを選んでおくと、後から買い替える手間が省けます。
電源タップの選び方|5つのチェックポイント
1. 定格容量(ワット数)を確認する
電源タップには「合計1500Wまで」などの定格容量が設定されています。ゲーミングPCの消費電力は300〜700W程度、モニターが30〜80W程度です。接続する全機器の合計消費電力が定格容量を超えないようにすることが絶対条件です。
定格容量は日本の一般的な家庭用コンセントが15A(1500W)なので、ほとんどの電源タップも1500Wに設定されています。ゲーミングPCだけで500Wを超える場合は、残りの容量が1000W以下になるため、他の機器を別のコンセント系統に分散させることも検討しましょう。
定格容量を超えて使用すると、発熱・発火の原因になります。一般的な電源タップの定格は1500W(15A)です。ゲーミングPCだけで500W以上消費する場合、他の機器の消費電力にも注意してください。
2. サージプロテクター(雷ガード)付きを選ぶ
落雷や電力会社の送電切り替えなどで発生するサージ電圧は、一瞬でPCの電子部品を破壊することがあります。サージプロテクター付きの電源タップを選ぶことで、このリスクを大幅に軽減できます。
サージ保護性能は「J(ジュール)」で表示されます。ゲーミングPC向けには1,000J以上のモデルがおすすめです。なお、サージプロテクターに使われているバリスタ(サージ吸収素子)は消耗品です。落雷を何度か受けると保護機能が低下するため、保護機能ランプが付いているモデルを選ぶと、保護がまだ有効かどうかを目視で確認できます。
3. ほこりシャッター付きが安心
コンセントの差込口にほこりが溜まると、トラッキング火災(ほこりが原因の発火)のリスクがあります。ほこりシャッター付きの電源タップを選べば、未使用の差込口にほこりが入るのを防げます。特にデスク下やテレビ台の裏など、ほこりが溜まりやすい場所に設置する場合は必須の機能です。
4. 個別スイッチ vs 一括スイッチ
個別スイッチ付きなら、使わない機器だけ電源を切ることができ、待機電力の節約にもつながります。一括スイッチは操作がシンプルですが、PCの電源を切らずにモニターだけオフにする、といった使い方はできません。
ゲーミング環境では、PCは常時通電しつつ、スピーカーやLEDライトなどは使うときだけオンにしたい場面が多いため、個別スイッチ付きのほうが使い勝手がよいでしょう。ただし、個別スイッチ自体も発熱や劣化のポイントになるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
5. コード長さと口数
コードの長さは設置場所に合わせて選びましょう。デスク周りなら2〜3m、デスク下の配線を通す場合は3m以上が便利です。口数はゲーミング環境なら6口以上が安心です。

PSEマークの確認も忘れずに
日本で販売される電気用品には「PSEマーク」の表示が法律で義務付けられています。PSEマークは製品が日本の安全基準を満たしていることを示すものです。安価な輸入品やノーブランドの電源タップの中にはPSEマーク未取得のものも存在するため、購入時には必ず確認してください。
PSEマークには「特定電気用品」を示すひし形マークと「特定電気用品以外」を示す丸形マークがあり、電源タップは丸形PSEマークの対象です。パッケージや本体にマークがない製品は避けましょう。
おすすめの電源タップモデル
エレコム ECTシリーズ(10個口・雷ガード付き)
1500Wの大容量設計で、雷ガード・ほこりシャッター・一括スイッチを搭載した定番モデルです。10個口あるのでゲーミング環境の周辺機器をまとめて接続できます。マグネット付きでデスクの脚に固定することも可能です。
サンワサプライ TAP-SP7シリーズ
サージプロテクター内蔵で、3極プラグ(アース付き)に対応したモデルです。ゲーミングPCの電源ユニットには3極プラグが多いため、アース対応の電源タップを選ぶとより安全です。
パナソニック ザ・タップXシリーズ
国内大手メーカーの信頼性を重視する方におすすめです。耐熱性の高い素材を使用しており、安全性に定評があります。個別スイッチ付きモデルも選べます。
- 定格1500W以上を確認する
- サージプロテクター(1,000J以上)付きを選ぶ
- ほこりシャッター付きで安全性を確保
- ゲーミング環境なら6口以上がおすすめ
- 3極プラグ対応モデルだとアースが取れてさらに安心
- PSEマーク付きの日本メーカー製品が安心
電源タップのNG使い方
電源タップは使い方を間違えると危険です。以下のNG行為に注意してください。
タコ足配線(連結使用)の禁止
電源タップから別の電源タップをつなぐ「タコ足配線」は絶対に避けてください。定格容量を超える電流が流れ、発熱や発火の原因になります。コンセントが足りない場合は、壁のコンセントから別系統で取りましょう。
コードを束ねない
電源タップのコードを束ねたまま使用すると、放熱が妨げられて危険です。コードは伸ばした状態で使用するのが基本です。見栄えを整えたい場合は、コードを束ねるのではなく、ケーブルトレーやケーブルボックスを使って余った部分をゆるやかにまとめましょう。
定期的な交換を忘れない
電源タップの寿命は一般的に3〜5年です。長期間使用していると内部の接点が劣化し、接触不良や発熱の原因になります。古くなった電源タップは早めに交換しましょう。日本配線システム工業会(JEWA)でも、電源タップの交換目安を3〜5年としています。

Q&A:電源タップのよくある質問
Q. ゲーミングPCを直接壁のコンセントにつないだほうがいい?
可能であれば直接接続が理想です。ただし、サージ保護がなくなるため、雷対策としてサージプロテクター付きタップを経由するメリットもあります。
Q. USB充電ポート付きの電源タップは使える?
スマホの充電などには便利ですが、USB端子部分の発熱に注意が必要です。信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
Q. サージプロテクターの保護回数に限りはある?
はい、サージプロテクターの保護素子(バリスタ)は落雷などで劣化します。保護機能ランプが消えた場合は交換時期です。ランプがないモデルの場合は、使用開始から3〜5年を目安に交換を検討してください。
Q. 電源タップの価格の目安は?
サージプロテクター付き・6口以上のモデルで2,000〜4,000円程度です。安全性に関わるアイテムなので、極端に安い無名メーカーの製品は避けることをおすすめします。
Q. 電源タップが熱くなっているのは危険?
電源タップ本体やプラグが手で触って熱いと感じるほど発熱している場合は危険なサインです。接続機器の合計消費電力が定格を超えていないか、プラグがしっかり差し込まれているか確認してください。改善しない場合はすぐに使用を中止し、新しいものに交換しましょう。
🦊 電源タップ選びと合わせて、デスク周りの配線整理も一緒にやると快適度が爆上がりだよ!

まとめ:電源周りの安全対策を怠らないように
電源タップはゲーミングPCの安全を守る最初の砦です。定格容量・サージ保護・ほこりシャッターの3つのポイントを押さえて、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。PSEマークの確認も忘れずに行ってください。
製品選びの参考として、エレコム公式サイトや、製品評価技術基盤機構(NITE)の事故情報もチェックしておくと安心です。電源タップに起因する火災事故の情報も公開されているため、安全意識を高める参考になります。


